「担任の先生に怒られた。」
中3の青葉が帰ってきて言う。
「何したの?」
と聞くと、文化祭のアンケートを取っていたらしい。
「どんな賞があればいいですか?」
そんな質問があって、3年2組の誰かが書いた回答が、
「こしょう少々、塩少賞」
だったと。
どんな流れで「塩少賞」にたどり着いたのかは、分からない。
でも、それが職員会でも話題になり、
担任の先生は、
「中3やろが!いい加減にしろ!」
と、クラス全員に話をしたそうだ。
青葉は、
「めっちゃ怖かった!誰よ書いたの!!」
と笑っていた。
それを聞いていた希一が言う。
「俺も体育の先生に怒られた。」
「何て?」
「『おい、男子。ふざけんな。』って。」
いや。それは、ふざけてたんやろ。
すると青葉。
「体育の先生、私たちには怒らないよ?」
「マット運動で、パンダみたいにコロコロしてても怒られない。」
いやいや。
コロコロて。前転や。
もしくは、後転や。
ましてや、パンダでは、ない。
ってか、パンダだろうがなんだろうが、一生懸命に見えたんじゃない?
同じ先生でも、怒る場面は違う。
ふざけても笑ってくれる先生もいる。
でも、場を壊すことや、人を傷つけることには本気で怒る先生もいる。
逆に、安全に関わることだけは絶対に譲らない先生もいる。
何を大事にしているか。
何を守ろうとしているか。
それが、怒る場面に出る。
怒る場面を見ると、その先生らしさが少し見える。
教員って、怒ることも仕事なんだよなぁ。
俺は、どこで怒るだろう…
知らんけど。