今日は結婚記念日だった。
いかにも「記念日です!」みたいなことは、していない。
普通に朝起きて。
普通に過ごし、希一のサッカーの試合を応援。
普通に夜は鍋を囲む。
いつも通りの1日だった。
でも、ふと思う。
盛大なイベントではない。
プレゼントや外食がなくてもいい。
いや、あってもいいんだよ。
でも、それが一番大事ではない。
「お父さん、テトリスやろ」
「はいよ」
いつもの会話があり、いつもと同じ食卓がある。
「お父さん、大富豪になったら永遠大富豪じゃん」
トランプをして笑い、
「あれ?パジャマ、みんなボーダーじゃない?」
「え?ほんまや!」

たわいのない会話で、また笑う。
以前、青葉がこんなことを言っていた。
「事件が起こったときって、気づくよね」
「うわぁ、つって?」
「そう。でも、それが起きないように守ってくれてる人がいたら、
何も起こらないんだから、気づけないよね」
「確かに」
「神様でもヒーローでも、何も起こっていないとき、
がんばってくれてるのかなって」
記念日って、特別なことをする日だと思っていた。
でも、何も起こらず、続いていることこそ、よほど奇跡なのかもしれない。
何年も一緒に暮らしていて、今日もだいたいいつも通り。
そのいつも通りこそ、実は特別なのかもしれない。
たぶん、これがうちの結婚記念日。
派手ではない。
でも、悪くない。
毎日が特別。
たぶん、そういうことなんだろう。
それではみなさん、お聴きください。
竹内まりやさんで、『毎日がスペシャル』
知らんけど。
