
子ども2人が、両方とも中学生になった。
本日は授業参観。
自分の小学校の補充計画を立て、午後休みを取らせてもらった。
1年生の希一は、中学で初めての授業参観。
担任の先生による、数学の授業だった。
「丁寧な授業運びだねぇ」
「ほんと。小学校の授業としても、模範みたい」
ヤダヤダ。
職業病か、亜弥(仮名:カミさん)も自分も、どうしても授業をする先生を見てしまう。
子どもの希一を見なければ。
……と思ったら、
「あ、違うとこやってるし」
先生に指示されたところと違うところをやっていて、笑う。
「カンニングOK。友だちに見せてもらってもいいぞ~」
色々な友だちが、希一に声をかけてくれる。
希一も、友だちのところに行く。
授業の雰囲気も、子どもたちの表情も、とても明るく、やわらかい。
安心する。
「半分たったし、青葉の方いこうか?」
中3の青葉は、理科だった。
こちらも、担任の先生による授業。
「さ、本当に銅なのか? どう!?」
言い尽くしたネタなのか、スルーされても、淡々と実験授業は進んでいく。
2年前、はじめて担任を持ったときとは、全然違う安定感。
示範実験になると、子どもたちが自然と集まり、みんなが先生の手元を見ている。
そして、実験が成功するや、
「「「おお~」」」
中3らしい落ち着きはあるものの、感嘆の声が上がる。
なんて素直な子たち。
2年間で積み上げてきた、生徒と先生の関係が垣間見える。
「いいクラスだね。やっぱり」
「若いって、いいね」
「ほんと。素敵な先生だ」
すでに安心していたけれど、青葉のクラスのことも、改めて安心した。
PTA総会の前に、学習発表会があった。
3年生による、合唱。
伴奏をする青葉は、毎日、
「はぁ、やだぁ。やだぁ~」
と言っていた。
体育館に集まった人の多さを見て、
「そら、イヤやわな」と、青葉のプレッシャーを、初めて親身に感じられた。
大丈夫、大丈夫、なんて言っててごめん。
しっかり弾ききる、青葉の演奏を聴く。
本当に、よくがんばってるよなぁ。
それに比べて、俺は。
PTA総会には、亜弥に出てもらい、体育館を出ようとしたとき、
音楽の先生から声をかけられた。
「本当にありがとうございました」
一緒に働いたことのある先生で、話しやすい。
でも、俺じゃない。
がんばったのは、青葉なので、なんと返したらいいのか、分からなかった。
それぞれの世界で、みんな、がんばってるんだなぁ。
知らんけど。