「体調を崩しがちな時期です。先生方もお気をつけください」
校長先生の、そんな言葉で連絡会が閉じた。
運動会の係案を作りながら、ぼやく。
「そういえば、去年の今週末、しばらく帰らぬ人に、私はなるんでしたね」
肺炎にかかり、四週間、学校を空けたことを思い出す。
「そろそろまた……」
と言ったところ、間髪入れず、
「いやいや、今年は大丈夫でしょう?」
「そうですよ。ずっとマスクつけているし、予防ですよね?」
同僚の皆さんの言葉が、おおいかぶさってくる。
「今年はなるんじゃねぇぞ」
という予防線のようだ。
「なんかね、感じるんですよ。だからね、どうしてもマスクが離せなくて。
そろそろ、かなって」
「いや、大丈夫だから。暗示かけてません? 千石さん」
「暗示って、そんな。まるで、私が病気になって休みたいみたいじゃないですか。
でも、言い聞かせないと、なるものもならないというか」
「ほら、なりたがってる!」
「休みたがってる!!」
「今年はダメですからね」
「来年もダメですからね」
たわいのない会話で、仕事の疲れがちょっと癒える。
いい職場だよね、ほんと。
知らんけど。