「おい! 今のとこ、パスミス100%だぞ。
どうしていけばいいか、考えろ!」
中学サッカーの試合。
ベンチから、その選手へ檄が飛ぶ。
とあるチーム。
選手同士でも、声を掛け合っている。
「ちょっと、センター蹴んなよ」
どんどん雰囲気が悪くなっていく。
部外者からは、そう見える。
前半40分経過。
スコアは、0-0。
休憩を挟み、少しは気持ちが切り替わるか、と見ていると、
「キーパー、判断が遅い!
行くなら行く!任せるなら任せるだろう!!」
また檄が飛ぶ。
やはり、雰囲気は悪い。
そう見える。
そして失点。
0-1。
スコアは動くことなく、そのチームは負けてしまった。
自分の教室でも、よく同じことが起こる。
教師である自分が、子どもの行いの問題点を、みんなの前で指摘する。
すると、それを善しとする文化が、徐々に生まれてくる。
子どもたち同士で、悪いところの見つけ合いが始まる。
学期が終わる頃には、残念な雰囲気のクラスになってしまう。
どうしたらいいのか。
同じチームの二軍が、フレンドリーマッチに出てきた。
それも、なんとはなしに見ていた。
10分くらい経過したときか。
「92番OUT! 88番IN!」
選手交代があった。
すると、チームメイトが、出ていく選手に声をかける。
「先輩、ありがとうございました!」
その一言が、何かを変えた気がした。
どんな雰囲気でも、関係なく、素敵な空気を入れられる人がいるんだなぁ。
そう感じたとさ。
知らんけど。